確定申告がわからない個人事業主必見!語句がわかればグッと楽に-「控除」編-

確定申告って聞いたことがあるけど、なんだかよくわからない…
少しずつフリーランスとして働き出したけど、お金の管理がよくわからなくて確定申告にビクビクしている…
そんな悩みを抱えていませんか?
確定申告って、今まで会社で働いていた人にとっては本当に複雑でよくわからないですよね。
「よくわからない」状態にさせている原因は、確定申告に出てくる語句がわかりにくいからではないかと私は考えています。
そこで、確定申告特有の語句を理解すれば、確定申告自体への理解が深まるのではと考えました。
実際、私も語句の意味がわかってから、確定申告がスイスイできています♫
今日は確定申告のよくわからない語句「控除」について解説します。
目次
確定申告で出てくる「控除」って何?
確定申告でよくわからない言葉、控除について早速説明していきましょう。
控除の言葉の意味は、引き去ることです。
つまり、確定申告の控除は、所得から引き去ることができる金額を表しています。
※所得がわからない方は確定申告がわからない個人事業主必見!語句がわかればグッと楽に-「所得」編-をご覧ください。
所得から引き去ることができるということは、控除前の所得にかかっていた税額を減らすことができるということ。
つまり、控除をうまく活用すれば、節税できるということなのです!
控除できるものってどんなものがあるの?
確定申告の「控除」がわかったところで、控除にはどんなものがあるかを確認していきましょう。
確定申告で控除ができるものは決まっており、全部で14種類あります。
全員に該当するのは、基礎控除で、誰でも38万円(2020年分以降は48万円)を所得から差し引くことができます。
これはつまり、これから説明する控除を受けなくても、所得金額が38万円なら基礎控除だけで相殺され課税所得が0になるということです。
他の控除は条件に該当することが必要となりますので、詳しくみていきましょう。
家族や自分の状況により受けられる控除
家族や自分の状況によって使える可否が変わるのが下記の控除です。
まずはご自身や家族が下記に当てはまるかどうか確認しましょう。
配偶者控除 | 所得金額が38万円以下(2020年分以降は48万円)の控除対象配偶者がいる場合に適用 |
配偶者特別控除 | 配偶者の所得金額が38万円を超える場合であっても、85万円以下であれば38万円、85万円を超える場合であっても123万円以下であれば適用 |
扶養控除 | 所得金額が38万円以下の控除対象扶養親族がいる場合には、38万円~63万円の扶養控除が適用 |
寡夫・寡婦控除 | 配偶者と離婚や死別等したシングルマザー・シングルファザーに適用 |
障害者控除 | 納税者自身やその配偶者、扶養家族に障害者がいる場合に適用 |
勤労学生控除 | 納税者が学生であり、給与所得などの所得金額が65万円以下かつその所得金額のうち、給与所得以外の所得が10万円以下の場合に適用 |
※こちらはわかりやすいように簡略化して表記していますので、詳しい条件などは国税庁のページでご確認ください。
特定の支出があれば受けられる控除
次に、国が定める支出で控除として認められるものを紹介します。
雑損控除 | 本人や配偶者、生計を一つにしている親族が、災害・盗難などによって損失が発生した場合に適用 |
医療費控除/セルフメディケーション税制 | 医療費の支出がある場合、条件を満たせば適用、ただしどちらかしか選べない |
生命保険料控除 | 保険契約日が平成23年12月31日以前の場合は最高10万円まで、平成24年1月1日以降の場合は最高 12万円まで適用 |
地震保険料控除 | 自宅や家財などに掛けている地震保険料は、最高5万円まで適用 |
社会保険料控除 | 本人・配偶者・扶養家族のために支払った国民健康保険料、国民年金、国民年金基金の掛け金が全額控除 |
小規模企業共済等掛金控除 | 個人事業主のための退職金制度の掛け金は全額控除 |
寄附金控除 | 地方公共団体や特定の公共法人、国などに一年を通じて寄附した場合に適用 |
※こちらはわかりやすいように簡略化して表記していますので、詳しい条件などは国税庁のページでご確認ください。
ここで以外と知られていないのが、小規模企業共済等掛金控除はiDecoも対象になるということ。
資産運用の一貫としてiDecoをしている人は、確定申告をしないと損です!
逆に個人事業主でiDecoを活用していない人は、資産運用を考えるならiDecoを検討するといいですよ!
毎年税金がお得になりますし、将来にも備えられて一石二鳥です。
確定申告がわからない個人事業主必見!語句がわかればグッと楽に-「控除」編-のまとめ
今日は確定申告でよくわからない言葉、控除について解説しました。
あなたの「?」がスッキリ解消されていたら嬉しいです。
控除をしっかり活用して、賢くお金を管理しましょう♫