子どもたちの今と未来を考え、大人にできることは何かを学び合う場を主宰ー金谷由貴さん

インタビュー

3人の娘様のママでありながら、オンライン講座「ゆきんこ塾〜metsä〜」を展開されている金谷由貴さん。

ゆきんこ塾では、未来の社会を担う子どもたちの応援団として、子どもたちの「今」と「未来」を考え、色んな世代が集まり大人の私たちにできることは何かを学び合っています。

やさしさで溢れる社会づくりという大きな目標を持ちながら、地に足をつけて目の前の一人を大切にする信念を貫く由貴さんのストーリーをぜひご一読ください。

由貴さんの1日の時間割

5:30 起床・朝読書・ウォーキング

7:00 子ども達起床・朝ごはん

8:00 長女登校・次女三女保育園送迎

9:00 家事

10:00-17:00 仕事

18:00 子どもたち帰宅

19:00 夕飯・入浴

21:00 就寝

看護師から個人事業主への転身

現在は子育てと家事のかたわら、個人でお仕事されているとお伺いしました。どんなお仕事をされているのですか?

リンパマッサージ、人財育成コンサルタントとして研修講師、「ゆきんこ塾〜metsä〜」オンライン講座を開催しています。

もともとは看護師さんをされていたそうですが、どんなきっかけで個人で今のお仕事をするようになったのですか?

元々母が鹿児島でリンパマッサージのセラピストとして仕事をしており、その姿に憧れて私も同じ道に進みました。

同時期に長女が小学校に入学したのですが、そのとき区の防犯メールの多さに驚きました。多いときは1日に何通も、「〇〇で声をかけられる、体を触られて怖い思いをした」等の事件報告があって…

小学校に入ると行動範囲が広がり、楽しみが増える反面、そのような危険も隣合わせなんだと実感しました。

その状況の中で、子どもを尊重しながらも、危険をどう伝えていくのかを考え、子どもが成長していく上で大切なことを伝えたいという想いが強くなりました。

そんなとき、ある専門学校の先生から、「生徒に向けて性教育の授業があるので、授業を担当してみませんか?」とお声がけいただき、「いのちの授業」を開催しました。

「いのちの授業」では、体の構造や女性の体の変化について。それと、どう生きていくかについてお話しし、私自身の3人の娘の出産動画を生徒に見てもらいました。

すると生徒から、「とても感動しました。」「自分は親に愛されているんだと感じました。」など、感想をいただいて。

もっといろんな世代が自分が愛されていることを知り、いのちを大切に想える機会を提供できればと思い、産婦人科医に監修していただきコンテンツをブラッシュアップしながら、様々なテーマでコンテンツをつくるようになりました。

性教育を通じていのちの大切さに気づくってとても素敵ですね!今講師としてご活躍ですが、もともと講師を志していらっしゃったのですか?

いえ、全く講師という道を考えたこともなく、スライドもつくったことなかったんですよ(笑)

いのちの授業を開催する中で、いろんなご質問やご意見をいただいて、講師としてもっと成長したいとの想いからプロ講師養成講座という講座を受講しました。

そこで、伝え方(やり方)だけではなくどんな想いをもって伝えていくかということを深く学び、自分のやりたい道が拓いてきました。

妊娠・出産・産後は特に女性の体と心の変化が大きく、仕事をしながらだと大変なこともありますが、周囲のサポートがすごく必要な時期だと感じます。

出産だけではなく、人生において病気や怪我など様々な場面で周囲のサポートが必要な状況があります。色んな世代で関わり合える世の中になるためには何ができるだろうと考えて、まずは色んな世代で学び合える場として「ゆきんこ塾〜metsä〜」を作りました。

自分が悩んだからこそ、「大丈夫」と励ましを送りたい

自分ごとで妊娠・出産・産後を捉えることで、いのちに優しい社会になりそうですね!由貴さん自身が妊娠や出産で悩んだことはありましたか?

私はつわりがとてもきつくて入院しました。

赤ちゃんがお腹の中にいる十月十日という期間は、つわり期間は本当に長く感じられ、先が見えなくて…

その日その日で食べられるものを食べ、吐きながら過ごしていました。

精神をどうにか保つために、「季節の先取り」という方法を編み出しました!

私は夏がつわりのつらい時期だったのですが、そのときにクリスマスソング聴いたりして、赤ちゃんの予定日の冬に意識を飛ばしていました(笑)

あとはエコー写真や、十月十日カレンダーを見て赤ちゃんの状態を確認すると、赤ちゃんも頑張っているんだと思えて励みになりました。

通勤もすごく辛かったですが、今思えば仕事をしていたことがかえって気が紛れてよかったのかもしれません。

3人ともつわりがつらかったので、吐き方のコツも掴みました(笑)

助産師さんから、「食べてから吐きなさい。食べたら胃の中にある間に少しは吸収されるから。」と言われました。

麺類はよく噛まないと吐くときつらいので避けるようになりました。

2人目以降の妊娠中は、子どもがいるから家を空けられないと思っていましたが、夫や遠い鹿児島から父母が駆けつけて、サポートをしてくれました。

本当に何も食べられない状態のときは、3週間ほど入院して点滴してもらい、生活できる状態にまで回復できたときは、大げさに聞こえるかもしれませんが、命が繋がったと嬉しかったです。

壮絶なつわりを経験されたのですね…!乗り越えられたことを心から尊敬します(涙)子どもが生まれてから悩んだこともありますか?

もちろんあります!

長女のときは何もかもが初めてなので、何が正しいのか分からず、育児書に書いてある通りにはできないことを目の当たりにしました。

次女、三女が生まれてからは、同じ親から生まれても子どもたち1人1人の成長発達は全く異なり、個性もそれぞれだということを日々感じます。

だからこそ、生まれてから同じ経過は辿らないし、おむつがはずれない、ご飯を食べないとか何か気になることがあっても、出来るようになるときが来るということを大きな気持ちで見守ることが大切だと感じます。

その時には、1人で悩まずにいろんな人の経験をきくことも一喜一憂しなくていいと思えるようになりました。

一喜一憂しないって大切なことですね!最後に、過去の由貴さんと同じように悩む方にエールをお願いします!

「大丈夫!」という言葉が好きです。例え問題が解決しなくても、「大丈夫!」って言ってもらえるだけで心が軽くなると思うんです。

あと、私はいろんな人に相談して本当によかったと思います。

ちょっと話を聞いてもらったり、自分にはない視点に気付くと今の悩みが話す前より楽になっていることがあります。

いろんな人と繋がって、どんなことでも相談し合える関係を築いていきたいですね。

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