仕事も子供も大好きなママたちを、ハグするように応援したい

インタビュー

凛とした声とやさしい笑顔が印象的な本多幸子さんは、このウェブサイト「HUG MOM」の運営者。

2児のママであり、本業といくつかの副業を抱えながらも、「自分と同じように、仕事も子供も大好きなママを応援したい!」とHUG MOMに向ける想いはとてもパワフル!

その幸子さんの情熱はどこから来るのか、大切にしていることや、HUG MOMの活動を通して伝えたい想いについてもうかがいました。

自分の可能性とロールモデルに出会ってほしい

HUG MOM(ハグ・マム)では、どんな活動をされているのですか?

仕事も子供も大好きで、どちらも大事にしたいと思っているママに向けての情報発信をしています。

2019年にスタートした時は、「輝くママLifeのつくり方」という名前でした。

私自身が在宅で、リモート正社員と、個人事業のサポートやコーチングの副業をしてきた経験から、ママたちが家で子供をみながら柔軟に仕事をしていくのに、役に立ちそうな情報や知識を発信していました。

今回「HUG MOM」にリニューアルしたのは、ママたちが何か迷ったときに、「自分もこんなふうになりたい!」と思える理想のママ(ロールモデル)に出会える場所をつくりたいという想いからです。

先輩ママへのインタビュー記事を読んだり、実際に情報交換したりすることで、不安が解消したり、自分の可能性に気づいて選択肢が広がったりといったことが起きてほしいと思っています。

仕事も子供も大切にしたかったから

どんなきっかけがあって、ママのための情報発信を始めたのですか?

私には息子と娘がいるのですが、産休・育休の間にも、社会復帰をする時にも、すごく悩んだんです。

それまで仕事をバリバリしてきた人が、子供が生まれたから、今度はママ友を作って楽しく遊べるかというと、そうでもない。子育て中も、仕事や学びで社会とつながっていられるといいなと、強く感じていました。

それに、仕事に復帰する時には、また別の不安で悩むと思うんです。仕事も子供も大好きで、どちらも大事にしたいけど、産休前のペースで働くと、子供との時間が少なくなっちゃうとか。

私も「自分みたいなママはどうしているんだろう」って、仕事を続けていく方法とか、それを実現している、ある意味「理想のママ」がいないかとか、ずっと情報を探していました。すごく寂しかったし、孤独だったし、苦しかった。こんな思いでみんな子育てしているのかな、この社会ってこんなに子育てしにくいんだって、思ったんですよね。

今、そんな思いをしているかもと感じるママを見ると、愛おしくて涙が出そうになるくらいです(笑)。HUG MOMは、昔の自分のために作ったような思いがあります。

ご自身は、どうやって仕事に戻るときの悩みを乗り越えられたのでしょうか?

うちはたまたま、当時、家族で交通事故にあってしまい、旦那さんが休職せざるを得なくなって、日中の子供の世話を旦那さんにバトンタッチする形で、私が仕事に復帰しました。

でもそうでなくても、私が当時会社でしていた仕事って、パソコンがあれば、家でもどこでもできる仕事だったんです。なので、まず自分が、ママは在宅で子供をみながらでも仕事できると証明したかった。

自分ができたら、情報提供もできるし、人にも教えてあげられる。それで救われたり、楽しく過ごせたりするママがいるかもしれない。そこを応援したいなと思ったんです。

これからのHUG MOM

HUG MOMではこれからどんな活動を展開していく予定ですか?

まずは、育休から復帰して、自分らしいスタンスで楽しく働いている、いろいろなママたちへのインタビューをお届けしていきたいです。

それを読んだ方から「もっと、このママの話を聞いてみたい」とかいう声がいただけたら、プチ・Zoomトークセッションなども開催したいと考えています。

産休・育休中のママの、子育てやキャリアのご相談にのるZoom相談室も開催しています。ママになると、自分のことを話す機会がなかなかないので、「話してすっきりしました」という感想もいただきます。私自分の経験からの情報提供やアドバイスをすることもあります。

ママたちが情報交換することで、話をするママの自信にもなるし、聞いたママの人生も豊かになる。そういう循環が生まれて、ママとして生きていることが資産になるといいなと思っています。

1対1でママのお悩みに寄り添うZoom相談室

新しい名前「HUG MOM」にはどんな想いが込められているのでしょうか?

ハグ(hug)の複数形「HUGS」って、Help Us Grow Spirituallyの略になるんです。お互いに助け合い、精神的に成長するという意味です。私もママたちも一緒に成長できたらという願いを込めています。

それに、ママをハグできる社会って、あたたかくて、生きやすいんじゃないかと思うんです。ママって、一歩外に出たら、子供を静かにさせなきゃとか、あれもこれも準備しておかなきゃとか、本当に大変。

そんなママたちが少しでも楽になるように、ハグするみたいに、相手を受け入れて、優しさで包み込んでいく社会につなげていきたいですね。

まずは何より、HUG MOMのサイトに来てくれた人が、自分にいろんな可能性があることに気がついて、笑顔になってもらえたらと思います。何でもこなせる「完璧」なママでいるより、笑顔でいることの方が大事だなって思ってもらえたら、すごく嬉しいです。

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